街を歩けば数分おきにカフェが現れる、韓国のカフェ大国ぶり。テイクアウト文化とともに独自に発展したオーダー用語を知っておくと、注文がぐっとスムーズになります。

真冬でもアイスコーヒー?

表現 読み方 意味
아이스 아메리카노 アイス アメリカーノ アイスアメリカーノ

韓国のカフェで圧倒的な人気を誇るのが「아이스 아메리카노(通称アイスアメ)」。真冬でも「얼죽아(オルジュガ=凍え死んでもアイス)」という略語スラングが生まれるほど、季節を問わずアイスコーヒーを飲む人が多いことで知られています。

テイクアウトは「テイクアウト」で通じる

表現 読み方 意味
테이크아웃이요 テイクアウシヨ テイクアウトでお願いします

「테이크아웃(テイクアウト)」は英語由来の外来語で、そのまま発音すれば通じます。店内で飲む場合は「매장에서 마실게요(メジャンエソ マシルケヨ=店内でいただきます)」。近年はプラスチック削減のため店内飲食にはマグカップを使う店も増えています。

カフェ密度は世界屈指

韓国、特にソウルはカフェの数が非常に多いことで知られ、同じ通りに何軒ものカフェが並ぶ光景も珍しくありません。大手チェーンだけでなく、インテリアにこだわった個人経営のカフェも多く、写真映えを意識した内装の店は「인스타 감성(インスタ カムソン=インスタ映えする雰囲気)」と呼ばれ、SNSでの話題づくりにもひと役買っています。競争が激しい分、季節限定メニューやコラボ商品の入れ替わりも早く、常連客を飽きさせない工夫が随所に見られます。

カフェは、勉強や作業の場所でもある

韓国のカフェは長時間の勉強や仕事に使われることも多く、電源やWi-Fiが整った席が充実しています。「공부하다(コンブハダ=勉強する)」ためにカフェにこもる人を指す「카공족(カゴンジョク)」という言葉もあるほど。旅行者にとっても、休憩がてらノートパソコンを広げるのに便利な場所です。

アジコトのレッスンでは、カフェでの注文フレーズも紹介しています。

もっと自分好みにカスタムする一言

表現 読み方 意味
샷 추가해 주세요 シャッ チュガヘ ジュセヨ ショットを追加してください

「샷 추가(シャッ チュガ=ショット追加)」はエスプレッソを1杯足してもらうときの定番フレーズ。逆に薄めが好みなら「연하게 해 주세요(ヨナゲ ヘ ジュセヨ=薄めにしてください)」も便利です。甘さ控えめにしたいときの「시럽 빼주세요(シロプ ペジュセヨ=シロップ抜きでお願いします)」とあわせて覚えておくと、自分好みの一杯に近づけやすくなります。

コーヒー消費量からも分かる、カフェ大国ぶり

韓国は成人ひとりあたりのコーヒー消費量が世界的に見ても高い水準にあると言われる国のひとつです。朝の出勤前、ランチ後の一杯、仕事終わりの息抜きと、一日に何度もカフェに立ち寄る人も珍しくありません。伝統茶を出す「茶房(タバン)」から始まったカフェ文化は、今や国民的な生活習慣として根づいており、街を歩けばコーヒーカップを片手に歩く人の姿をあちこちで見かけます。

「低価格カフェ」の急成長

表現 読み方 意味
아메리카노 한 잔이요 アメリカーノ ハン ジャニヨ アメリカーノを1杯ください

近年の韓国のカフェ事情を語るうえで欠かせないのが、「메가커피(メガコーヒー)」「컴포즈커피(コンポーズコーヒー)」「빽다방(ペクタバン)」といった低価格カフェチェーンの急成長です。アメリカーノが大手カフェの半額以下という手頃な価格で楽しめる手軽さが支持され、ここ数年で加盟店舗数を大きく伸ばしています。この成長は、もともとカフェを利用していなかった層が新たにコーヒーを飲む習慣を持つようになったことが大きいとも言われ、市場全体を押し広げる形になっています。旅行者にとっても、観光地の合間にふらっと立ち寄れる、財布にやさしい選択肢として覚えておくと便利です。

「다방」――喫茶店の元祖が今、レトロブームに

今のカフェ文化のルーツをたどると、1970〜80年代に全盛を迎えた「다방(タバン)」という喫茶店スタイルに行き着きます。「茶」を意味する漢字と「部屋」を意味する「방(バン)」を組み合わせたこの言葉は、当時の街の社交場として親しまれていました。卵の黄身をそのまま浮かべた「생강차(生姜茶)」や「쌍화차(サンファチャ=伝統茶)」など、今のカフェではあまり見かけないメニューが並ぶのも特徴です。一時は数を減らしていたタバン文化ですが、近年のレトロブームの中で再注目され、あえて当時のインテリアや器を再現した「レトロタバン」を掲げる新しいカフェも登場しています。古い写真の中の韓国と、今の若者文化が交差する場所として、旅行者にとっても興味深いスポットです。

キャラクターとコラボする、韓国ならではのテーマカフェ

韓国のカフェ文化のもうひとつの特徴が、アニメやゲームのキャラクター、K-POPアイドルとコラボした期間限定の「テーマカフェ」の多さです。店内の装飾からコースター、カップスリーブに至るまでキャラクターのイラストで統一され、SNS映えを狙って足を運ぶファンも少なくありません。開催期間が数週間〜数ヶ月と短いことが多く、事前予約が必要な人気カフェもあるため、訪れたい店がある場合は公式SNSで開催情報をこまめにチェックしておくのがおすすめです。旅行のスケジュールとタイミングが合えば、ソウル旅行の思い出づくりにぴったりの体験になります。

聖水洞と延南洞、対照的な2つのカフェタウン

ソウルのカフェ巡りで人気の高い聖水洞(ソンスドン)と延南洞(ヨンナムドン)は、同じ「おしゃれなカフェが集まるエリア」でも性格が対照的です。もとは工場地帯だった聖水洞は、倉庫をリノベーションした大型のロースタリーカフェやブランドのポップアップストアが集まり、話題のスポットを効率よく巡る「計画型」の街並み。一方、延南洞は入り組んだ路地に個性的な小さなカフェが点在し、週末でも聖水洞や弘大(ホンデ)ほど混雑しないため、行列を気にせずのんびり歩いて回れるのが魅力です。旅の目的や気分に合わせて、どちらのエリアを歩くか選んでみるのもおすすめです。

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よくある質問

Q. 韓国のカフェは長居しても大丈夫ですか?
多くのカフェで長居が前提となっており、勉強や作業をしている人も多く見られます。混雑時は譲り合いのマナーを意識しましょう。

Q. 「인스타 감성」のカフェはどう探せばいいですか?
InstagramやNAVERマップで地名とあわせて検索すると、写真映えするカフェの情報が多く見つかります。聖水洞や延南洞などのエリアは特に個性的なカフェが集まっています。

Q. コーヒーを濃くしたいときはどう頼めばいいですか?
「샷 추가해 주세요(ショットを追加してください)」と伝えれば、エスプレッソショットを追加してより濃い一杯にしてもらえます。

Q. 低価格カフェチェーンは味も期待できますか?
手頃な価格ながら味の評判も上々で、日常使いのコーヒーとして幅広い世代に支持されています。街なかでロゴを見かけたら、気軽に試してみる価値があります。

Q. 「タバン」は今でも営業していますか?
数は減っていますが、レトロブームの中で再評価され、当時の雰囲気を再現した新しいタバンも登場しています。ソウルのレトロカフェ巡りで探してみるのもおすすめです。

Q. テーマカフェの情報はどこで探せますか?
コラボ先のキャラクターやアイドルの公式SNS、またはカフェ自体のSNSアカウントで開催情報が発表されることが多いです。人気の店は事前予約が必要な場合もあるので、早めのチェックがおすすめです。

Q. 聖水洞と延南洞、どちらから訪れるのがおすすめですか?
話題のブランドカフェを効率よく巡りたいなら聖水洞、混雑を避けてのんびり路地を歩きたいなら延南洞が向いています。時間に余裕があれば、両方訪れて雰囲気の違いを比べてみるのもおすすめです。