服や靴を選ぶときに欠かせない「試着していいですか」。韓国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語、4言語の許可を求める言い回しを比較してみましょう。この「〜してもいいですか」のパターンは、旅先のさまざまな場面で応用できる、覚えておく価値の高い型です。

4言語で比較

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 입어봐도 될까요? イボブァド トゥェルカヨ 될까요(トゥェルカヨ)=いいですか【文末】
ベトナム語 Tôi mặc thử được không ạ? トイ マック トゥ ドゥオック ホン ア được không(ドゥオックホン)=できますか【文末】
タイ語 ขอลองใส่ได้ไหมคะ コー ロン サイ ダイマイ カ ขอ(コー)=お願いします【文頭】
インドネシア語 Boleh saya coba? ボレ サヤ チョバ Boleh(ボレ)=〜してもいいですか【文頭】

気づき:許可を求める型は文頭型と文末型に分かれる

「〜してもいいですか」という許可を求める形は、タイ語・インドネシア語が文頭(ขอ/Boleh)、韓国語・ベトナム語が文末(될까요/được không)に置かれます。この「許可を求める」パターンは、写真撮影や座席の確認など、いろいろな場面に応用できます。

韓国語「입어봐도 될까요?」:市場の服は試着NGのことも

「입어(着て)+봐도(みても)+될까요(いいでしょうか)」という組み立てです。「〜아/어 봐도 될까요?」は「〜してみてもいい?」と許可を求めるていねいな形で、動詞を入れ替えれば幅広く応用できます。東大門などの市場や卸売系の店では、商品保護のため試着できないことがあります。「안 돼요(できません)」と言われても、サイズ表や体に当てて確認すればOK。デパートやブランド店では気兼ねなく試着できるので、店の種類を見極めるのがコツです。

ベトナム語「Tôi mặc thử được không ạ?」:アオザイという選択肢

「Tôi(私)+mặc(着る)+thử(試す)+được không(できますか?)」という組み立てです。「mặc(着る)+thử(試す)」を組み合わせると「試着する」という意味になります。ベトナムといえば民族衣装アオザイ。ホイアンなどの仕立て街では、採寸から1〜2日でオーダーメイドが完成します。既製服の試着で気に入らなければ、「自分だけの一着を仕立てる」のも忘れられない旅の記念になります。試着の一言を覚えておけば、こうした特別な体験への入り口も開けます。

タイ語「ขอลองใส่ได้ไหมคะ」:屋台の服屋は試着室がないことも

「ขอ(お願いします)+ลอง(試す)+ใส่(着る)+ได้ไหม(〜してもいいですか)」という組み立てです。「ขอ」と「ได้ไหม」、この記事でも登場した2つの形が組み合わさっているのが分かります。市場の屋台では試着スペースがなく、服を体に当てるだけで確認することもあります。サイズ表を指させば店員さんが目安を教えてくれるので、無理に試着を頼み込む必要はありません。

インドネシア語「Boleh saya coba?」:バティックは世界遺産の普段着

「Boleh(〜してもいい)+saya(私)+coba(試す)」という組み立てです。「coba(チョバ)=試す」は服にも食べ物の味見にも使える便利な単語です。インドネシアの伝統染め布「batik(バティック)」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。金曜日にバティックシャツで出勤する習慣があるほど、暮らしに溶け込んでいる存在です。一枚仕立てのバティックシャツは、旅のお土産にも最適な一品として人気があります。

試着室でよく聞かれること

試着を申し出ると、サイズやカラー違いを尋ねられることがあります。数字が聞き取れなくても、指でサイズを示したり、他の色の商品を手に取って見せたりすれば意思疎通ができます。試着後に「サイズが合いませんでした」と伝えたいときは、この記事の「大丈夫です」の言い方(断りの表現)もあわせて使うと角が立ちません。

サイズ違いの在庫を尋ねる

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 더 큰 사이즈 있어요? ト クン サイジュ イッソヨ 있어요(イッソヨ)=ありますか【文末】
ベトナム語 Có size lớn hơn không ạ? コー サイ ロンホン ホン ア Có(コー)=ある【文頭】
タイ語 มีไซส์ใหญ่กว่านี้ไหมคะ ミー サイ ヤイクワーニー マイ カ ไหม(マイ)=〜ですか【文末】
インドネシア語 Ada ukuran yang lebih besar? アダ ウクラン ヤン ルビ ブサール Ada(アダ)=ある【文頭】

試着してサイズが合わなかったときに使う一言です。「ありますか」にあたる言葉はベトナム語・インドネシア語で文頭、タイ語・韓国語で文末寄りという、この記事の「試着していいですか」とは違うグループ分けになる点が面白いところ。「더 큰(もっと大きい)」の部分を「더 작은(もっと小さい)」に入れ替えれば、逆のサイズも尋ねられます。

試着する前に知っておきたい、サイズ表記のクセ

試着をお願いする前に軽く頭に入れておきたいのが、サイズ表記そのものの違いです。韓国のブランドは全体的に細身のシルエットが多く、S/M/Lではなく「55/66/77」のような数字でサイズを表すブランドも珍しくありません。目安としては、日本のサイズより0.5〜1サイズ上を選ぶと失敗が少ないといわれています。タイ・ベトナム・インドネシアなど東南アジアのブランドも、全体的に日本のサイズよりやや小さめに作られている傾向があり、S表記でも日本のSより小さく感じることがあります。表記だけを鵜呑みにせず、まずはこの記事の一言で気になるサイズを試着させてもらい、実際に袖を通して確かめるのがいちばん確実な方法です。

関連フレーズ

この許可を求める型は「写真を撮ってもいいですか」4言語比較でも登場します。断り方は「大丈夫です」を4言語でもあわせてチェックしてみてください。

参考

本記事で触れた情報のうち、公的な位置づけがあるものを挙げます。

  • インドネシアの伝統染め布「バティック」:UNESCO(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されています。

よくある質問

Q. サイズが合わなかったときはどう伝えればいいですか?
「大丈夫です」の記事で紹介した断りのフレーズが使えます。無理に買う必要はなく、笑顔で断って問題ありません。

Q. 試着室がない屋台の露店ではどうすればいいですか?
露店では試着ができない場合も多く、体に当てて確認するだけのことがあります。店員さんに確認しながら進めましょう。

Q. 複数の商品を一度に試着してもいいですか?
多くの店では問題ありませんが、点数が多い場合は事前に「〜点、試着してもいいですか」と伝えておくとスムーズです。

Q. アオザイやバティックはどこで仕立てられますか?
ベトナムはホイアンの仕立て街、インドネシアはジョグジャカルタやソロなどバティックの産地が有名です。数日の滞在予定があれば、旅の記念にオーダーメイドを検討してみるのもおすすめです。

Q. 小さいサイズを探しているときはどう言えばいいですか?
「もっと大きい(more big)」にあたる部分を「もっと小さい」に入れ替えるだけで、同じ型がそのまま使えます。まずは表の言い方を覚えて、大小どちらの場面にも対応できるようにしておきましょう。

Q. 日本と同じサイズを選べば大丈夫ですか?
ブランドによって差はありますが、韓国は細身、東南アジア全般もやや小さめに作られている傾向があります。表記だけで判断せず、試着して確かめるのが安心です。