食事の締めくくりに欠かせない「お会計お願いします」。韓国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語、4言語の言い方を比較しながら、会計の伝え方の作法や、チップ文化の違いまで詳しく紹介します。

4言語で比較

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 계산해 주세요 ケサネ ジュセヨ 주세요(ジュセヨ)=ください【文末】
ベトナム語 Cho tôi tính tiền ạ チョー トイ ティン ティエン ア Cho tôi(チョー トイ)=私にください【文頭】
タイ語 เก็บเงินด้วยค่ะ ゲップグン ドゥアイ カ เก็บเงิน(ゲップグン)=お会計
インドネシア語 Saya mau bayar サヤ マウ バヤール Saya mau(サヤ マウ)=私は〜したい【文頭】

韓国語「계산해 주세요」:レジへ自分で行くスタイル

「계산해(計算して)+주세요(ください)」という組み立てです。「계산(ケサン)」は漢字の「計算」がそのまま会計の意味になった単語で、日本語と同じ発想の語彙です。韓国の食堂では、テーブルで支払うのではなく、伝票を持って入り口のレジで払うスタイルが主流です。テーブルに置かれた伝票を持って立ち上がれば、それが会計の合図になります。

ベトナム語「Cho tôi tính tiền ạ」:テーブルで指のジェスチャーも

「Cho tôi(私にください)+tính(計算する)+tiền(お金)+ạ(ていねいに)」という組み立てで、直訳は「お金を計算してください」です。ベトナムの食堂では、席に座ったまま店員さんを呼んで支払うのが基本。遠くの店員さんには、人差し指同士で「×」を作るジェスチャーでも「お会計!」が伝わります。ローカル度満点の合図なので、ぜひ試してみる価値があります。

タイ語「เก็บเงินด้วยค่ะ」:持ちつ持たれつの食事文化

「เก็บเงิน(お会計、直訳は「お金を集める」)+ด้วย(〜してください)+ค่ะ(ていねいに)」という組み立てです。タイでは友人同士の食事で、きっちり割り勘にするより、誰かがまとめて払い、次は別の人が払う、という持ちつ持たれつの習慣がよく見られます。屋台では基本的に現金払いなので、小額紙幣・小銭を用意しておくとスムーズです。

インドネシア語「Saya mau bayar」:自己申告制のワルンもある

「Saya mau(私は〜したい)+bayar(払う)」という組み立てで、直訳は「払いたいです」。小さなワルンでは「何を食べた?」と聞かれて自己申告で精算するスタイルも珍しくありません。信頼で成り立つおおらかな仕組みです。食べたおかずを覚えておいて、指さしながら答えれば大丈夫。店員さんに声をかければ、金額を教えてくれます。

気づき

タイ語(เก็บเงินด้วยค่ะ)は「お金を集めてください」が直訳で、韓国語(계산해 주세요)は「計算してください」が直訳です。ベトナム語・インドネシア語は「ください」の記事で紹介した「Cho tôi/Saya mau」の型がここでも使われています。会計という同じ行為でも、それぞれの言語が違う角度から言葉を組み立てているのが面白いところです。

チップ文化の豆知識

韓国・ベトナム・タイでは、庶民的な食堂であればチップの習慣は基本的にありません。一方インドネシアの高級レストランでは、サービス料が会計に含まれていることが多く、その場合は追加のチップは不要です。

会計の伝票が来ないときの伝え方

屋台や食堂では、お会計をこちらから声をかけないと伝票が出てこないことが一般的です。テーブルにお金を置いて済ませる店もあれば、レジで直接支払う店もあるため、店主の様子を見て判断するとよいでしょう。カード払いに対応していない屋台も多いため、現金を用意しておくと安心です。割り勘をしたい場合は「別々に会計してください」に近い一言も覚えておくと便利です。

「カードは使えますか」も会計時に確認

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 카드 되나요? カドゥ トゥェナヨ 되나요(トゥェナヨ)=使えますか【文末】
ベトナム語 Nhận thẻ không ạ? ニャン テ ホン ア không(ホン)=〜ですか【文末】
タイ語 รับบัตรไหมคะ ラップ バット マイ カ ไหม(マイ)=〜ですか【文末】
インドネシア語 Bisa pakai kartu? ビサ パカイ カルトゥ Bisa(ビサ)=できますか【文頭】

「お会計お願いします」の後、実際に支払う段階で確認しておきたいのがこの一言。屋台や小さな食堂では現金のみのことも多いため、事前に聞いておくと会計時に慌てません。「できますか?」の疑問部分はインドネシア語だけ文頭のBisa、他の3言語は文末という、この記事で繰り返し出てきた並びがここでも成り立ちます。

お店の会計とは別に、空港での「もう一つの会計」がある

食堂やレストランでの「お会計お願いします」とは別に、まとまった買い物をしたときに知っておきたいのが、出国時の免税還付(タックスリファンド)の手続きです。韓国では「TAX FREE」の表示がある店で一定額以上購入すると対象になり、店でもらうレシートと還付書類を保管しておき、出国時に空港のキオスクや税関で手続きをすれば、払った税金の一部が戻ってきます。タイでも同様の制度があり、対象店舗で一定額以上購入すると「VAT Refund for Tourists」の書類を発行してもらえ、出国時に商品と書類を提示することで還付を受けられます。対象店舗や最低購入額などの条件は制度改定で変わることがあるため、金額が大きな買い物をする予定があるなら、レジで「Tax Free」の表示があるかどうかや条件をひとこと確認し、レシートと書類を出国まで捨てずに取っておくのがポイントです。

関連フレーズ

注文時の「ください」の型は「ください」を4言語で言うと?で、感想を伝える「おいしい」は「おいしい」を4言語で言うと?で確認できます。

参考

本記事で紹介した免税還付制度は、韓国の「TAX FREE」表示店舗向け払戻制度、タイの「VAT Refund for Tourists」制度を指します。対象店舗・最低購入額などの条件は改定されることがあるため、渡航前に各国の公式な最新情報でご確認ください。

よくある質問

Q. カード払いはできますか?
都市部の大きな店舗ではカード払いに対応していることが多いですが、屋台や地方の食堂では現金のみのことが多いです。事前に現地通貨を用意しておきましょう。

Q. 割り勘をお願いしたいときはどう言えばいいですか?
「別々にお願いします」に近い表現をこの一言に続けて伝えると、個別の会計をお願いできます。難しければ、先に全員分をまとめて払い、あとで精算する方法も現実的です。

Q. お釣りがない、と言われたらどうすればいいですか?
小額紙幣や小銭を多めに用意しておくと安心です。特に屋台では大きな紙幣でのお釣りが用意できないこともよくあります。

Q. 韓国のレジでの会計時、何か特別な作法はありますか?
特別な作法はありませんが、伝票を持ってレジに並ぶという流れそのものが日本と異なるため、最初は少し戸惑うかもしれません。周りの人の流れを見ながら真似ると分かりやすいです。

Q. 屋台や食堂ではカード払いはできますか?
観光客の多いレストランやカフェではカード払いに対応していることが増えていますが、屋台や小さな食堂では現金のみのことが多いです。会計前に「カードは使えますか」と確認しておくと安心です。

Q. 免税還付を受けるには何を残しておけばいいですか?
お店でもらうレシートと免税書類を、出国するまで捨てずに保管しておきましょう。商品も未開封のまま持っておくと、空港での確認がスムーズです。