現地の人との出会いは「はじめまして」の一言から。韓国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語、4言語の「はじめまして」と「私の名前は〜です」を、あわせて比較しながら、それぞれの国の初対面のマナーまで詳しく紹介します。

はじめまして

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 만나서 반가워요 マンナソ パンガウォヨ 반가워요(パンガウォヨ)=うれしいです【文末】
ベトナム語 Rất vui được gặp bạn ạ ザッ ヴイ ドゥオック ガップ バン ア vui(ヴイ)=うれしい【前寄り】
タイ語 ยินดีที่ได้รู้จักค่ะ インディー ティーダイ ルーヂャック カ ยินดี(インディー)=うれしい【文頭】
インドネシア語 Senang berkenalan dengan Anda スナン ブルクナラン ドゥンガン アンダ Senang(スナン)=うれしい【文頭】

私の名前は〜です

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 제 이름은 유키예요 チェ イルムン ユキエヨ 이름은(イルムン)=名前は【文頭】
ベトナム語 Tôi tên là Yuki トイ テン ラー ユキ Tôi tên là(トイテンラー)=私の名前は【文頭】
タイ語 ฉันชื่อยูกิค่ะ チャン チュー ユキ カ ฉันชื่อ(チャンチュー)=私の名前は【文頭】
インドネシア語 Nama saya Yuki ナマ サヤ ユキ Nama saya(ナマサヤ)=私の名前は【文頭】

気づき:名乗り方の語順

「私の名前は」にあたる言葉を文の先頭に置く点は、ベトナム語・タイ語・インドネシア語で共通しています。韓国語も「제 이름은(私の名前は)」を先に置く点は同じですが、日本語と同じ語順のため、そのまま覚えやすい形になっています。

韓国語「만나서 반가워요」:会釈をセットで伝える

「만나서(会えて)+반가워요(うれしいです)」という組み立てで、直訳は「会えてうれしいです」。日本語の「はじめまして」に近い、出会いの定番フレーズです。韓国では初対面のとき、握手をしながら軽く会釈することが多く、目上の人には特に丁寧なお辞儀が好まれます。「반가워요」と言いながら、軽く頭を下げる仕草を添えると、より自然な印象になります。

ベトナム語「Rất vui được gặp bạn ạ」:呼び方が関係性を表す

「Rất vui(とてもうれしい)+được gặp bạn(あなたに会えて)+ạ(ていねいに)」という組み立てで、直訳は「あなたに会えてとてもうれしいです」。ベトナム語には日本語の「あなた」にあたる言葉がいくつもあり、年齢や関係性で使い分けます。「bạn(バン)」は同年代への無難な呼び方で、初対面ではまず覚えておくと安心です。相手の年齢が分かってきたら、より適切な呼び方に切り替えていくのがベトナム語らしいコミュニケーションです。

タイ語「ยินดีที่ได้รู้จักค่ะ」:ワイを添えるとより丁寧に

「ยินดี(うれしい)+ที่ได้รู้จัก(知り合えたこと)+ค่ะ(ていねいに)」という組み立てで、直訳は「知り合えてうれしいです」。タイ語には、文末につける丁寧語の「粒子」があり、話し手が女性なら「ค่ะ(カ)」、男性なら「ครับ(クラップ)」を使います。あいさつのとき、胸の前で手を合わせて軽く会釈する「ไหว้(ワイ)」を添えると、さらに感じよく伝わる、タイならではの丁寧な所作です。

インドネシア語「Senang berkenalan dengan Anda」:笑顔と握手から始まる

「Senang(うれしい)+berkenalan(知り合いになる)+dengan Anda(あなたと)」という組み立てで、直訳は「あなたと知り合いになれてうれしいです」。「Anda(アンダ)」はていねいな「あなた」を意味する二人称です。インドネシアでは初対面のとき、軽く握手をしながら微笑むのが一般的。握手のあと、軽く自分の胸に手を当てるしぐさを添える人もいる、温かみのある挨拶のスタイルです。

自己紹介の後に続けたい話題

自己紹介のあとは、出身地や旅の目的、滞在日数などを簡単に話すと会話が広がります。単語だけでも「日本(일본/Nhật Bản/ญี่ปุ่น/Jepang)から来ました」のように伝えられれば十分です。相手の名前も聞いてみましょう。次の記事「お名前は何ですか」も参考にしてください。

出身を伝える:「日本から来ました」

言語 表現 読み方 ポイント
韓国語 저는 일본에서 왔어요 チョヌン イルボネソ ワッソヨ 왔어요(ワッソヨ)=来ました【文末】
ベトナム語 Tôi đến từ Nhật Bản トイ デン トゥ ニャッ バン đến từ(デントゥ)=〜から来た【文頭寄り】
タイ語 มาจากญี่ปุ่นค่ะ マー ジャーク イープン カ มาจาก(マージャーク)=〜から来た【文頭】
インドネシア語 Saya dari Jepang サヤ ダリ ジュパン Saya dari(サヤダリ)=私は〜から【文頭】

名乗ったあとに続けたいのが、出身を伝えるこの一言です。「来た」という動詞は、韓国語では文末の述語として現れる一方、タイ語・ベトナム語・インドネシア語では前寄りに置かれます。この記事で見てきた語順の傾向がここでも表れていて、動詞の位置を意識するだけで、それぞれの言語の骨格が少しずつ見えてきます。

握手のタイミングも、国によって少しずつ違う

言葉と一緒に交わす握手やお辞儀にも、国ごとに知っておくと安心な作法があります。韓国では、目上の人と握手をするときは、相手が先に手を差し出すのを待つのが基本のマナー。右手で握手をしながら、左手を軽く自分の右ひじに添えると、より丁寧な印象になります。インドネシアでは、イスラム教の教えから、異性同士の握手を避ける人が一定数います。相手が手を差し出さない場合は、無理に握手を求めず、軽く会釈や笑顔で応じるのが自然な対応です。タイの「ワイ」は、合わせた手を鼻に近づけるほど敬意の度合いが高いとされ、目上の人にはやや深めに、同年代にはやや軽めに、と使い分けられています。どの国でも共通しているのは、「相手の出方をよく見てから合わせる」という姿勢。完璧な作法を覚えるよりも、この一言と笑顔があれば、初対面の印象は十分好意的なものになります。

関連フレーズ

「お名前は何ですか」4言語比較で相手の名前の尋ね方を、「好きです」を4言語でで会話の広げ方を確認できます。

よくある質問

Q. 名前が現地の言葉で発音しにくい場合はどうすればいいですか?
無理に発音を合わせる必要はありません。ゆっくりはっきり伝えれば、多くの場合聞き取ってもらえます。

Q. 敬称は必要ですか?
初対面では、表で紹介した丁寧な形を使っておけば十分です。国や相手の年齢によって呼び方を調整したい場合は、「家族の呼び方」の記事も参考になります。

Q. 自己紹介のあとに握手やお辞儀は必要ですか?
必須ではありませんが、笑顔で会釈をするだけでも十分好印象です。無理に現地の作法を真似る必要はありません。

Q. ベトナム語の「bạn」以外の二人称も覚えておくべきですか?
まずは無難な「bạn」だけで十分です。会話が進み相手の年齢が分かってきたら、「家族の呼び方」の記事で紹介する「anh/chị」なども少しずつ覚えていくとより自然になります。

Q. 「日本から来ました」の「日本」を県や市の名前に変えても通じますか?
「日本」の部分を差し替えるだけの型なので、国名だけでなく、通じやすい地名であれば都市名を入れても問題ありません。ただし現地であまり知られていない地名の場合は、「日本の東京から」のように国名を添えるとより伝わりやすくなります。

Q. 異性から握手を求められなかったら、失礼にあたりますか?
いいえ、失礼にはあたりません。特にインドネシアでは宗教的な理由で異性間の握手を避ける人がいるため、相手が手を差し出さない場合は、笑顔や会釈で応じるのが自然です。