韓国語をひと通り楽しんだあと、「次はどの言語を学ぼう?」と迷う人は多いはず。目的別に、次の一歩としておすすめの言語を診断形式で見ていきましょう。

旅行重視なら、タイ語・ベトナム語

ビーチリゾートやグルメを楽しみたいなら、タイやベトナムは定番の旅行先。どちらも独自の文字を持ちますが、アジコトのようなカタカナ読み付きの教材で始めれば、文字を読めなくても旅先の会話には困りません。屋台文化が発達しているので、覚えたフレーズをすぐに実践できるのも魅力です。タイ語は5声調、ベトナム語は6声調と、どちらも声調のある言語ですが、韓国語の微妙な子音の区別(平音・激音・濃音)を聞き分けてきた人であれば、声調の違いにも耳が慣れやすいはずです。

文字の学びやすさで選ぶなら、インドネシア語

新しい文字を覚える負担なく始めたいなら、アルファベットで表記されるインドネシア語がおすすめ。発音のルールも比較的規則的で、韓国語のハングルを学んだ人にとっても取っつきやすい言語です。声調もないため、発音面でのハードルは4言語の中でもっとも低いといえます。多民族国家インドネシアの共通語として整備された言語なので、文法もシンプルに設計されているのが特徴です。

推し活重視なら、興味の対象で選ぶ

K-POPの次はVpop、Kドラマの次はタイドラマ——推し活のきっかけになったジャンルの延長で言語を選ぶのも自然な流れです。好きなアーティストや作品がある国の言語なら、モチベーションを保ちやすくなります。歌詞やセリフから覚えたフレーズが実際に通じたときの喜びは、教科書だけで学ぶよりずっと記憶に残ります。

次に学ぶ言語を早く決めすぎなくてもいい

韓国語をひと通り学び終えた直後は、達成感から次の目標を急いで決めたくなるものですが、少し間を置いてから選んでも遅くはありません。旅行の計画が具体的になったタイミングで言語を決めれば、目的地という明確なゴールがモチベーションを支えてくれます。逆に目的が定まらないまま何となく次の言語を始めると、途中で息切れしてしまうこともあります。焦らず、自分の興味や予定と相談しながら決めるのが、長く続けるための遠回りに見えて確実な近道です。

「2言語目」は、想像より早く感じられることが多い

韓国語をひと通り学び終えた人が次の言語を始めると、「1言語目より覚えるのが早い」と感じることがよくあります。単語や文法が似ているわけではなく、「聞く→意味を知る→声に出す」という学び方の手順そのものに慣れているためです。この感覚は、外国語学習の経験がある人ほど新しい言語の習得が速くなるという、語学学習でよく知られた現象と一致しています。次の言語を選ぶときは、この「勝手知ったる学び方」を活かせる安心感も、判断材料のひとつにしてみてください。

「公式の習得時間の目安」は、実感とズレることもある

外国語教育の分野では、英語話者が各言語をどれくらいの時間で習得できるかを示す公式な目安が知られており、そこではタイ語やベトナム語より韓国語のほうがずっと時間のかかる言語に分類されています。ただしこれはあくまで英語話者を基準にした数字です。日本語話者にとっては事情が異なり、助詞の使い方や語順が日本語と近い韓国語がむしろ取っつきやすく感じられることがほとんどです。「公式には難しいとされる言語」でも、母語との距離次第で体感の難易度は大きく変わる、という点は覚えておくとよいでしょう。次の言語を選ぶときも、こうした「万人向けの難易度」より、自分がすでに韓国語で感じた手応えを判断材料にするほうが実感に近いはずです。

資格試験の級を、力試しの目安にする

次の言語を学ぶモチベーションのひとつに、公的な検定試験を目標にする方法があります。韓国語のTOPIK、中国語のHSKのように、タイ語・ベトナム語・インドネシア語にもそれぞれ検定試験があり、入門〜初級レベルの級であれば、日常のあいさつや簡単な会話ができる程度が目安とされることが一般的です。近年は日本語能力試験(JLPT)でも、世界共通の言語力の物差しであるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のレベルをあわせて示す取り組みが進んでおり、JLPTのN5がCEFRのA1、N4がA2におおむね対応するとされています。言語ごとに試験の基準はそれぞれ異なるため単純比較はできませんが、「まずは入門レベルの級に挑戦してみる」という小さな目標を立てると、独学のモチベーション維持にも役立ちます。

教材や音声コンテンツの見つけやすさも、地味に重要

言語そのものの難易度だけでなく、独学のしやすさを左右するのが、教材や学習コンテンツの豊富さです。学習者人口の多い言語ほど、アプリ・YouTube動画・ポッドキャストなど無料で触れられるコンテンツの選択肢が豊富にあり、独学の壁を下げてくれます。反対に、学習者人口が比較的少ない言語では、教材の選択肢が限られることもあります。次の言語を選ぶ際は、書店やアプリストアで軽く教材を検索してみて、自分が心地よく使えそうな教材がありそうか、事前に確認しておくと安心です。

「大人だから遅い」とは限らない

語学習得の研究では、幼少期に学び始めるほど発音などの面で有利になりやすい一方、文法の理解や語彙の吸収スピードでは、大人のほうがむしろ効率よく学べる場面も多いとされています。「もう大人だから新しい言語は身につきにくい」と思い込む必要はありません。すでに韓国語という1つの言語を独学でやり遂げた経験自体が、次の言語を学ぶ最大の武器になります。子どもの頃のような環境的な有利さはなくても、自分で学び方を選び、目的を持って取り組める大人ならではの強みを活かしましょう。

4言語は、実はまったく別の語族に属している

「韓国語ができるならタイ語もベトナム語も感覚的に近いはず」と思われがちですが、言語学的にはこの4言語はそれぞれ別の語族に属しています。タイ語はタイ・カダイ語族、ベトナム語はモン・クメール語族(オーストロアジア語族)、インドネシア語はオーストロネシア語族(マレー・ポリネシア系)に分類され、韓国語にいたっては、どの語族にも明確には属さない「孤立した言語」として扱われることが多いのが実情です。つまり、韓国語を学んだ経験があっても、文法的な近さという意味では次にどの言語を選んでも「ゼロからのスタート」に近いということ。逆に言えば、文法の近さで無理に選ぶ必要はなく、旅行の予定や興味関心といった、自分にとっての動機の強さで選んでまったく問題ないということでもあります。

「身近に話し相手がいるか」も、地味に重要な判断材料

学習を続けるうえで、実際に現地の人と話す機会があるかどうかは、モチベーションを大きく左右します。日本国内の在留外国人数を見ると、近年はベトナム国籍の方が中国に次いで2番目に多く、かつては2位だった韓国を上回る規模になっています。地域の日本語教室や交流イベント、言語交換アプリなどを通じて、身近にベトナム語話者と知り合える機会は決して少なくありません。もちろんタイ・インドネシアにルーツを持つ方との交流の場も各地にあり、住んでいる地域によって出会いやすさは変わってきます。「次に学ぶ言語」を選ぶ際、教材の充実度だけでなく、身近に練習相手を見つけやすいかどうかも、地味ながら続けやすさを左右する視点です。

迷ったら、まず体験してみる

それぞれの言語の第一印象は、実際に少し触れてみないと分からないものです。文字を見て「読めそう」と感じるか、音を聞いて「発音が心地よい」と感じるか——そうした直感的な相性も、長く続けるうえでは意外と大切な要素です。アジコトでは4言語すべてを気軽に切り替えて学べます。まずは気になる言語のレッスンを覗いてみましょう。

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複数言語を同時に学ぶ考え方は複数のアジア言語を同時に学んでも大丈夫? 4言語同時学習の考え方、推し活からの語学入門は推し活から始める語学学習のすすめもあわせてどうぞ。

参考

本記事で触れた検定試験・指標の出どころは以下の通りです。

  • TOPIK(韓国語能力試験)、HSK(中国語)、および本記事で触れたタイ語・ベトナム語・インドネシア語の各検定試験
  • 日本語能力試験(JLPT)とCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の対応関係

よくある質問

Q. いちばん学びやすい言語はどれですか?
目的によって異なりますが、文字の面ではラテン文字を使うインドネシア語、発音の規則性ではハングルの韓国語が学びやすいと言われることが多いです。

Q. 複数の候補で迷ったらどうすればいいですか?
それぞれのレッスンを少しずつ試してみて、いちばん楽しく続けられそうな言語を選ぶのが一番です。

Q. 次の言語を決めるタイミングに正解はありますか?
特に決まった正解はありません。旅行の計画が立ったとき、新しい作品にはまったときなど、自分の中で自然に興味が湧いたタイミングで始めるのが一番続けやすい選び方です。

Q. タイ語やベトナム語にも、韓国語のTOPIKのような検定試験はありますか?
はい、それぞれの言語に検定試験があります。試験ごとに基準や難易度の設計は異なるので、まずは入門レベルの級から挑戦して力試しをするくらいの気軽な目標にするのがおすすめです。

Q. 韓国語ができれば、他の3言語も文法的に理解しやすくなりますか?
残念ながら、文法的な近さという意味ではあまり期待できません。4言語はそれぞれ別の語族に属しており、韓国語の文法知識がそのまま他言語に応用できるわけではないためです。

Q. 練習相手を見つけやすい言語はありますか?
在留外国人数で見ると、近年はベトナム国籍の方が多い傾向にあります。ただし住んでいる地域によって出会いやすさは変わるため、お住まいの地域の国際交流イベントや言語交換アプリで探してみるのがおすすめです。